遠野物語

lightsilver2012-10-11

さてと...時間がない。

前にもお詫びしましたが...かなり被る部分が有るとは思いますが、例えば、幻想作品や恐怖作品を追求している場ではありませんので...その点ご容赦を。

とは言え...ど阿呆な場に引っ掛かる方々の傾向であればこそ、場の趣旨と違えど、是非とも押さえて頂きたい作品の数々というものもありまして...そういうので誤魔化して逃げるのもありかな...と。
駄目?



日本民俗学の黎明を告げた必読の名著...だそうな。

遠野物語―付・遠野物語拾遺 (角川ソフィア文庫)

遠野物語―付・遠野物語拾遺 (角川ソフィア文庫)

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%81%A0%E9%87%8E%E7%89%A9%E8%AA%9E

1910年
日本民俗学の父・柳田国男による著作。
その筋の方々には『聖地』と崇められている、現在の岩手県遠野市に纏わる民間伝承を集めた説話集。

民俗学』て何よ...てな学問的定義だとかどうでもいいけど...集めた話が面白いて事ですわ。
天狗、河童、座敷童子など妖怪に纏わる話から、山人、迷い家(まよいが)、神隠し、死者などに関する怪談、祀られる神の伝承...とまあ、好きな人には堪らん内容ですわね。

重要な事は、口伝の民間伝承を文章として記録した貴重な資料という事。
例えば、有名過ぎる天狗、河童、座敷童子のような題材を扱いたいのなら、先ずは読んで原点の姿ぐらいは押さえとけ...て事ですな。

まあ...無責任な伝言遊戯であらゆる事象が、すべて馬鹿な都市伝説と化していくのも...末期的で、ある意味面白いと言えば面白いかもね。

かれこれ、百年も前の著作ですからね...多少読むのが辛いですね。
詩的散文の文学作品としての評価も高いのですが...伝え聞いた内容を第三者として記録する構成なので、物語としては多少眠くなります。
だから...狙い目。
確固とした題材とし、自ら表現したい事を上乗せしやすいのですよ。
まあ...大抵、座敷童子が基本ですけど。

無粋な処で...
佐々木喜善、伊能嘉矩...て方々に聞いた話が多いとの事...当然、学者としての検証を実施したに違いないのだろうが、彼らの話が彼らの妄想に基づいているに過ぎないという事も...あり得なくもないかも知れないかもしれない...て何やねんそれ。

あと補足で...
本編『遠野物語』に、119話。
続編『遠野物語拾遺』に、299話が収録されています...ね、お話の宝庫ぽいですよね。
週1話で用いたとしても、8年は軽く保ちますなあ...



今回はこんなとこで...
ちなみに『座敷童子』が登場する作品を、個々にこき降ろしていくのも、結構間が保ちそうな数ですな...て、これはまた別の時空で。

ではでは。