高野聖
軽く軽〜く...
ある作品を探してましてね...その過程で、たまたま『夜叉ヶ池』が目に入りまして...泉鏡花を素通りするとか、罰当たりだわなと思い至り挙げてるだけです。
本当それだけ...
被ると言えば被るのですが、別に幻想文学作品を題材にしている訳ではないので...て、非現実な作品は何でもかんでも幻想文学作品扱いかな?
まあ...いいか。
- 作者: 泉鏡花
- 出版社/メーカー: 集英社
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- メディア: 文庫
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- 作者: 泉鏡花
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もはや、古文体の原本を読むのは辛いですな。
逆に、半端な現代文訳だと、読者が想い描く映像に強烈に作用する独特の文体やら韻が薄れ、幽玄感や幻想感が弱まります...とほほ。
先ずは、古文体に対する慣れがないと作品の真価に触れられないかも知れません...ここで、現在の若き才能達の活躍の場がある訳ですが...
では簡単に...
旅の修行僧が山でいろいろあり、何とか人家にたどり着くと、お色気姉さんが居てまして...誘惑されまくり。
鼻血出そうなのを読経で凌ぐも、若さ故の自己処理のため、覗き見してみると...何とお姉さんは多数の動物相手に乱交状態。
とたんに萎えて窮地脱出。
誘惑に負けてると...動物の仲間入りだそうな...というお話。
どこかで聞いたような話だなあ...その通り。
泉鏡花の作品群には、現在の日本作品の基となる要素や型の倉庫です。
だからこそ、再構築と再表現に意味がある...とか考えてもね。
人間国宝・女形坂東玉三郎
シネマ歌舞伎「坂東玉三郎 泉鏡花抄」
http://www.shochiku.co.jp/cinemakabuki
なかなか...手は出しにくいわね。
歌舞伎ならまだしも、単純な映像化では、幽玄感は表現しにくいかな。
ちなみに...『夜叉ヶ池』
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%9C%E5%8F%89%E3%81%8C%E6%B1%A0
だから...軽くしろよ。