サクラテツ対話編
軽く...
久々に...ほんと久しぶりに、糞のようなラブコメ誌に変わり果てた『週刊少年ジャンプ』何ぞを買ってしまった...
何故かと言うと『岸辺露伴は動かない』が掲載されてたから...
まあ...説明不要ですわね。
内容を慮外したとしても、これだけで、本編の多メディア展開絡めてどれだけの経済効果...と言うか出版社が儲けるんだろね。
例えば『岸辺露伴』なり本編名称を索引項目にするだけで検索数とか跳ね上がるもんな...凄いことですわ。
こちらはご参考程度で。
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『岸辺露伴』は当然...作家先生。
作中の舞台を編集部、(敵)を編集者、舞台住人の成功者達を漫画家、そして周辺環境を我々購買者に置き換えて読むと...なかなか面白いですよ。
最後に...(敵)曰く、再挑戦しますか?
それに答えて曰く、二度と来ないと...まあ、つまりはそういう事です。
てな...前振りに関係するやら関係しないのやら...
今回はこれで。
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中国の奇書『封神演義』を題材とした同名漫画が超大当たりした作家さんですな。
短編作品の冴えとか大好きなのですが...個人的には苦手な画風です。
すみません。
ずはり本作は、打ち切り作品です。
本作と次作『ワークワーク』の打ち切りで...作家さんと出版社との契約破談と相成ります。
『ワークワーク』も面白い作品だと思いましたけどね...
主人公は『桜テツ』といい...まあ『ソクラテス』ですわ。
本作の主要な登場人物達は、歴史的な哲学者の名前に由来してまして、彼らが主張してきた様々な価値観の対立や闘争という多重表現にも挑んでいたようですが...打ち切り確定の時点で全てお釈迦に...
では簡単に...
主人公とその家族が住む土地が高騰...『価値』が上昇した土地の高額税金支払に追われ、労働に勤しむ毎日を送る主人公...
ある日突然...その土地を狙い侵略者達が次々と押し寄せて来ます。
未来人やら、宇宙人やら、地底人やら、神様やら、悪魔やら、妖精やら...もう諸々。
更には、某国大統領や主人公が苦しむ姿を眺めるのが趣味という大資本家の友人までが、それぞれの価値観...と言うか屁理屈を論じ、様々な手段で侵略してきます。
この不条理に対し、敢然と闘う主人公のお話...というお話。
お好きな方々には先にお詫びしといて...『涼宮ハルヒ』シリーズの雛型です...てな話が有るとか無いとか。
取り敢えず、萌えだろうが腐女だろうが、売れた者勝ちて事でいいんですよね...角川さん。
さて...と
打ち切り確定後は...それは酷い展開になりまして、既掲の『機械仕掛けの神』漫画神(手塚神ではない)なるものが登場し、舞台をひっくり返して終わるのですが...その神というのが『漫画神ハイデガー』
ご存知『マルティン・ハイデッガー』と言えば『実存主義』の祖とされている、厄介で偉大過ぎる哲学者ですわ。
それで...主人公が様々な不条理に直面するのは、漫画の主人公として『存在』しているからであり、主人公として『存在』するためには必要不可欠な事であるからだそうな。
てな...直接的な説明はないですけどね。
言い方代えると...漫画家が編集の不条理に遇うのは、漫画家として『存在』しているからであり、漫画家として『存在』するためには必要不可欠な事である...て事かな。
こちらの方が、作家さんの本音(批判)ぽいのかな。
いずれにせよ...『無知の知』を唱えた哲学の祖『ソクラテス』に、実存主義の祖の『ハイデッガー』が神として『存在』を語ってしまう訳ですな。
まあ...打ち切り確定後に、よくここまで含ませたものだと思います。
てな訳でまた。