アルジャーノンに花束を

lightsilver2012-10-04

ふう...ここは落ち着くわ...て意味不明か。


世界で有名なネズミと言えば...ネズミーランドの頭から声出す馬鹿ネズミとか、『トムとジェリー』のジェリーとか、『冒険者たち(ガンバの冒険)』のガンバとか...あと、ビビビのネズミ男とか?

このネズミも相当有名ですよ。

アルジャーノンに花束を

アルジャーノンに花束を

http://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%BC%E3%83%8E%E3%83%B3%E3%81%AB%E8%8A%B1%E6%9D%9F%E3%82%92

もうね...名作過ぎて語り尽くされ何も言える事はない...てか、逆にど阿呆が半端な事言うと、脳外科手術受けさせられて賢くしてもらえるかも知れんね...

作者はご存知、ダニエル・キイス
これまた超有名な、解離性同一性障害多重人格障害)者であったビリー・ミリガンに関する著者でもありますわな...この関連はまたの機会に改めて。
(私は、フィクションであるところの『5番目のサリー』のが好きなのだが)



では簡単に...する必要もないか。
精神遅滞ではあるが善良で優しい主人公の青年が、脳外科手術を受けて、超知能を持つ大天才になりました。
ただ...精神は未熟のままなので、世俗の現実を知り何かと悩み、嫌な性格に変わりますが...
ある日...先に脳手術を受けていたハツカネズミのアルジャーノンに異変が起きます。
調査したところ...手術には欠陥があり得られた知能は退行する事が解ります。
徐々に主人公の知能退行が進み、終には幼児以下の知的障害者となります。
最期に...既に、正気を無くし寿命が尽きていたアルジャーノンに花束を供えて欲しいと遺します...というお話が主人公視点で語られる...というお話。



名言集なる場があるようでして、そちらから引用させて頂き、主人公の内なる遷移をば...

ロビンソンクルーソーを読みおえた。
彼がそれからどうなったかもっと知りたいとぼくはいったがキニアン先生はこれでおしまいだという。
なぜだろう。

知識は人間に与えられた最高の資質のひとつですよ。
しかし知識を求める心が、愛情を求める心を排除してしまうことがあまりにも多いんです。
これをひとつの仮説として示しましょう。
すなわち、愛情を受け入れたりする能力がなければ、知能というものは精神的道徳的な崩壊をもたらし、神経症ないしは精神病すらひきおこすものである。
つまりですねえ、自己中心的でそれ自体に吸収されて、それ自体に関与するだけの心、人間関係の排除へと向かう心というものは、暴力と苦痛にしかつながらないということ。

知能だけではなんの意味もないことをぼくは学んだ。あんたがたの大学では、知能や教育や知識が、偉大な偶像になっている。
でもぼくは知ったんです、あんたがたが見逃しているものを。
人間的な愛情の裏打ちのない知能や教育なんてなんの値打ちもないってことをです。

ぼくは人間なんだ、おまえがぼくをあの手術室につれていく前だって、ぼくは存在していたんだ!

ついしん。
どおかニーマーきょーじゅにつたいてくださいひとが先生のことをわらてもそんなにおこりんぼにならないよおに、そーすれば先生にわもっとたくさん友だちができるから。
ひとにわらわせておけば友だちをつくるのはかんたんです。

ついしん。
どーかついでがあったらうらにわのアルジャーノンのおはかに花束をそなえてやてください。



身につまされますな...どの文がどの状況だか解りますよね?

さて...と
正統な事言ってもあれなので、ひねくれた感じで...これって結局、人生の圧縮ですよね。
太く短く生きるか、細く長く生きるか...太く短く生きたい方々は脳外科処理で暫定的に超天才になるのも有りかもね...意外と多いと思うな。



ああ...蛇足。
海外での映像化はもちろん...日本でも映像化されてます。
日本ではテレビドラマで...まあ、触れたくないですな。
http://jdouga.com/1584/
(すぐ削除されると思うな)

海外では、『まごころを君に』て題名で2回程。
2006年に、フランスで『アルジャーノンに花束を』であったみたいですな...知らないですわ。
とほほ...
2009年に、ウィル・スミスが作るとか言ってたみたいだけど...どないな状況なんかな。



てな訳で...また。