ドグラ・マグラ
なんだよ...1日1件が拘束条件か?
それでは本来の目的には使えない...
どこぞの阿呆共が大正モダン文化が凄いなどとほざいてる。
まあ...その事自体は悪い事ではないのだが、当時の作品群に少しは触れた事はあるのか?
多少鼻の効く連中が蔵出しして現代に馴染ませた作品の雰囲気に便乗してるだけだわな...韓流か?
まあいいか...先ずは本作でも喰らいな。
(昭和10年発表ではあるけれど)
- 作者: 夢野久作
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 1976/10/01
- メディア: 文庫
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- 作者: 夢野久作
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 1976/10/13
- メディア: 文庫
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何しろ、日本三大奇書のひとつですからね...押さえておくのが当然ですな。
とは言え...読破したものは精神に異常をきたすとも、精神病患者が残した犯罪記録とも称されるこの作品...幻想怪奇推理小説と類されているが...難解過ぎて、1回や2回読んだ程度では意味がさっぱり解らん。
いや...難解というのは語弊があるか。
表層的な物語...精神病院に収容された記憶喪失の主人公『私』が重要な鍵となる殺人事件の解決は一読で充分に解る。
しかしながら...
何故解決したの?
本当に解決してるの?
登場人物は存在してるの?
私は存在してるの?
生きてるの?
死んでるの?
私の妄想の産物?
それとも他の誰かの記憶?
とまあ...精神衛生上宜しくない疑問が次から次と沸いてくる。
胎児の夢...幾度となく繰り返す悪夢地獄だったかな。
おっとっと...
あと...物語での物事に対して、別の様々な事項を投影・暗喩させ、複数の物語の多重構造となっているようだ...何しろ奇才・夢野久作が、10年の年月を掛けて『推敲』しているのだから...緻密な計算と作為の元で構成されている事は間違いない。
私には到底理解の及ぶところではないが...
当時の独特の耽美...妖しく淫秘で(エロくはない)、廃退的な雰囲気を味わってみるだけでよい。
確かに、現在のきな臭く終末的な世相と通じるものがある。
ただし...読解力の有り過ぎる方々にはお勧めできない。